導入事例

博物館の夢:貴重な資料を未来へ残す

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文化遺産保存用スキャナ:原資料への接触を最小限に

Chesapeake Bay Maritime Museumの学芸員は、貴重な原資料を安全に保護しながらデジタル化することができます。傷みやすいアーカイブ資料のデジタル化には、非接触型スキャナ HD Apeiron/42を使用しています。

これにより、原資料を直接取り扱う機会を最小限に抑え、スキャン後はデジタルデータを活用できるようになります。

 

「原資料を損傷するリスクがないことは、このスキャナの最も重要な特長の一つです」と、Chesapeake Bay Maritime Museum(CBMM)のアシスタントキュレーター、Gabriella Cantelmoは話します。HD Apeiron/42の非接触型スキャナを導入してから約1か月後に、導入の背景や活用方法について話を伺いました。CBMMは、米国東海岸に位置する国内最大の湾、チェサピーク湾に関する海事博物館です。

CBMMでは、10,000点を超える船舶図面を所蔵しています。今後1年間で、そのうち約3分の1の原図をスキャンし、デジタル化することを目標としています。

「これにより、博物館における資料保存とデジタル化のベストプラクティスに沿った運用が可能になりました。」

Gabriella Cantelmo

アシスタントキュレーター
Chesapeake Bay Maritime Museum

Case story, Chesapeake Bay Maritime Museum

インタビュー:

Gabriella Cantelmoが、Chesapeake Bay Maritime Museumにおける文化遺産の保存とデジタル化のベストプラクティスに沿った取り組みについてご紹介します。

原資料に触れず、文化遺産を未来へ残す

CBMMが非接触型スキャナを必要とした最大の理由は、原資料を取り扱う機会を最小限に抑えることでした。

「私たちが資料を保存するうえで重視しているのは、できる限り取り扱う回数を減らすことです。誰かが資料を見たいというたびに、保管場所から何度も取り出したくありません」とGabriella Cantelmoは話します。

ワークフローとスキャン結果の改善

CBMMでは、次の手順でスキャンを行っています。

  1. アーカイブから船舶図面を取り出す
  2. 無酸性ボードに載せてスキャナテーブルにセットする
  3. 図面を平らに保つため、その上にアクリル板を慎重に載せる

スキャンデータは、2種類のデータとして保存されます。1つは原資料の状態を忠実に再現したデータ、もう1つは線画をより鮮明に見やすくしたデータです。線画の調整には、Nextimage Apeironの白黒、Enhanced Black、Despeckleなどの機能を使用しています。

Gabriella Cantelmoは次のように説明します。

「Nextimage Apeironソフトウェアの使いやすさは、私たちにとって非常に大きなメリットです。船舶図面を、本来の姿である線画として、より見やすい形に仕上げることができるようになりました。」

Heritage preservation scanner at Chesapeake Bay Maritime Museum Contex HD Apeiron/42

利用しやすさの向上と未対応依頼の解消

CBMMが膨大なアーカイブ資料のデジタル化に取り組むもう一つの大きな理由は、資料をより利用しやすくすることです。船舶図面を高品質に印刷したり、デジタルデータとして共有したりできるようになったことで、資料の活用方法が大きく広がりました。

「白黒処理やLine Fill機能は、本当に素晴らしいです」とGabriella Cantelmoは話します。これにより、これまで対応できずに蓄積していた多くの資料提供依頼にも、ようやく対応できるようになりました。

Chesapeake Bay Maritime Museum experts in Heritage preservation - case study

Chesapeake Bay Maritime Museumの造船所では、船舶の建造や修復を行う際に、アーカイブに保管されている図面を定期的に活用しています。

学芸委員会も高く評価

以前は、デジタルカメラやスマートフォンで資料を撮影していたため、さまざまな課題がありました。現在では、HD Apeiron/42によって、CBMMの学芸委員会からも高く評価される画像を作成できるようになりました。これまで実現できなかったレベルの細部と高い画質で資料をデジタル化できます。

「現在では、博物館における資料保存とデジタル化のベストプラクティスに沿った運用が可能になりました。私にとって、これがHD Apeiron/42を導入して得られた最大のメリットです」とGabriella Cantelmoは話します。

CBMMには、登録・保管されている原資料が合計で約80,000点あります。その多くが今後HD Apeiron/42でスキャンされ、高品質なデジタルデータとして一般の方々やさまざまな団体が利用できるようになります。

最後に、Chesapeake Bay Maritime MuseumのGabriella Cantelmoは次のように語ります。

「予防的な保存こそが重要です。」

Gabriella Cantelmo

アシスタントキュレーター
Chesapeake Bay Maritime Museum

Heritage preservation expert Gabriella Cantelmo, curator at CBMM

地域の歴史遺産保存を支援

Chesapeake Bay Maritime Museumでは、非接触型スキャナHD Apeiron/42の導入当初から、地域社会に向けたスキャンサービスの提供を計画していました。Talbot Historical Society(タルボット歴史協会)もこのサービスを利用し、地域の貴重な歴史資料のデジタル化に活用しています。

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