Adaptive thresholding 最適化閾値
最新の2-D最適化閾値のアルゴリズムは小領域におけるピクセル周辺のバックグラウンドのグレーレベルを計算します。ピクセルの実測値とバックグラウンドの違いが比較され、最適化の設定によってそれぞれのピクセルが黒であるべきか白であるべきかを決定します。
Additive colors 加法混色
光の三原色は赤、緑、青です。この3つの色を混ぜ合わせると、ほぼすべての色を再現できます。これら3色を加えていくと白色になります。色を混ぜ合わせるにつれて、白に近くなる混色を「加法混色」といいます。スキャナやコンピュータのディスプレイにはこの加法混色が使用されています。
ADL+誤差拡散ハーフトーン化
白と黒の中間にグレーの階調を追加して、プリント出力した画像のグレーの階調を表現する画像処理のこと。
ALE-Accuracy lens enhancement レンズ補正機能
レンズの中心と外側で発生する球面誤差を電子的に補正し、常にレンズの中心と同等の品質を実現します。
CCDカメラのピクセルを見るとレンズの外側のピクセルは楕円形でレンズの中心に行くにつれて円形であることが分かります。この変則は球面誤差と呼ばれ、スキャニングシステムに誤差の情報を与え、結果、スキャンの画像にはっきりと誤差が反映してしまいます。
ほとんどのメーカーでは、スキャンラインの一番端のポイントを測り、精度を±0.1%と表示していますが、スキャンラインの中でも図る場所によっては誤差が大きく、±0.5%、またはそれ以上の誤差があることも珍しくはありません。最大の誤差は0.1%以下など、厳しいスペックを要求するGIS市場などでは受け入れられません。
ALEはスキャナで球面誤差を電子的に補正し、スキャン画像のどのエリアの2点間の誤差を0.05%、±1ピクセル以下に抑え、安定した精度を保ちます。
ATAC 自動メディア厚調整機構
厚手の原稿を適切な環境でスキャンできるようにスキャナのプレッシャープラテンを自動的に上下させる機構。オペレーターパネルにあるキーを押すことで調整できます。プラテンにあるセンサーが原稿への最適な圧力を検知し、自動的にその高さで止まり、厚手の原稿のスキャンに最適な環境を作ります。
Bitmap ビットマップ
ピクセル(画素)のマトリックスで構成される画像フォーマット。
Bitmapped image ビットマップ画像
ビットマップ画像はスキャナで読み込まれた画像のデータ形式のひとつでピクセル(画素)を用いたもの。ピクセルが縦横に規則正しく並んだマップで表現される画像のことを言います。
Black Level ブラックレベル
ブラックレベルは暗いグレートーンをトゥルーブラックに変換するスキャン設定。例えば文字や絵図などが混在したカタログなどをコピーする場合、通常文字は黒に見える色にデジタル化されますが、実際これは暗いグレートーンです。プリンタがこのグレートーンデータを処理するときはオリジナルの文字をハーフトーンパターンでプリントアウトします。すなわち塗りつぶした黒ではなくドットをちりばめた方法でプリントします。ブラックレベル値を上げることで文字を真の黒でコピーでき、くっきりとした文字を表現することができます。
Black Point Adjustment ブラックポイントの調整
画像にある陰影の濃さを調整します。ブラックポイントを設定することで画像の最も暗い部分が0になるようにします。
Blueprint 青焼き
機械図面や建築図面の複写によく使われた複写技法。白、またはうっすら青い背景に青色の線で描かれた画像。
Blur ぼかし
周辺のピクセルのカラー値を平均化すること。
Brightness adjustment 明るさの調整
オリジナルの画像をスキャナで明るくしたり、暗くしたりする調整。
Calibration キャリブレーション
デバイスがその基準値で正確、かつ安定した動作をするように調整すること。スキャナのキャリブレーションは色参照値とスキャンしたANSI IT8カラーターゲットの色との誤差が最小限になるように調整します。通常キャリブレーションとはデバイスを基準値に定量化し、安定させ、出入力する色が本来の色になるようにすることです。キャリブレーションは色の表現などに精度を要求されるデバイス、すなわちモニター(蛍光体が時間がたつにつれて劣化する)、スキャナ(光が変化する)、プリンタ(着色剤や製紙原料が変わり、出力の品質に影響を与えるようなプルーファやデジタルプリントデバイス)で実施されます。
CALS 生産・調達・運用支援統合情報システム
文書交換用に米政府機関のCALS(コンピュータによる調達と後方支援)事務局が開発したイメージフォーマット。製品やサービスの情報を共有し、設計・生産・調達・決済までのすべてをネットワーク上で行うための標準規格。
CCD Charge coupled device:電荷結合素子
スキャナ内部に格納されているイメージセンサーで光を電気に変換します。このスキャナで変換された電気を画像に変換します。
CCITT Group 3
FAXなどで使用されている標準連長圧縮フォーマット。修正ハフマン符号を用いて画素の連続した数(ランレングス)を圧縮するのを利用します。ほとんどのスキャナファイルフォーマットはこのフォーマットのバリエーションです。
CCITT Group 4
2次元圧縮フォーマットでコンパクトな画像ファイルにします。CALS(MIL28002)とISO-ODA(図面保存、交換用)によって標準化されています。
CMYK
CMYKは減法混合に基づく色の表現法。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
カラーバランス
カラーバランスとは映像や画像の色の量のバランス。
Color bit depth 色深度
一番シンプルなピクセルは黒、または白です。(2種類のピクセルで構成される画像は1ビット画像と呼ばれます。)ビットのデータ量を追加することでカラーオプションの数が増えます。1ピクセルに割り当てられる色のデータ量は色深度と呼ばれます。例えば4ビットピクセルは16色、8ビットピクセルは256色、24ビットピクセルは1677万色になります。
Color cast カラーキャスト(色かぶり)
画像の正しくない色合いのことを、カラーキャストと呼びます。画像全体に特定の色味がかかった状態のことです。例えば草の色が全体的に赤みがかかっている状態などのことです。
Color correction 色補正
色の表現を補正します。必要のない色かぶりを補正、または削除します。
Color management system 色管理システム
色管理システム(Color Management System (CMS) ソフトウェアはスキャナ、モニタ、プリンタなどの異なるデバイス間の色をそれぞれのデバイスのプロファイルをもとに統一的に管理するシステムのことです。色管理システムはコンピュータ上にあり、アプリケーションとデバイス間のカラーを調整し、復元を実行するソフトウェアです。カラー管理を実行するにはデバイスの情報へのアクセスが必要になります。デバイスプロファイルのフォーマットとコンテンツはICC(International Color Consortium) によって標準化されています。
Color separation 色分解
プリント出力用にカラーの画像を3色に分離する処理のことを言います。RGBカラーの画像をCMYKカラー画像に変換します。色分解はGCR、黒インクリミット、全カラーのインクリミットの設定が画像に適用される時に実行される機能です。
Color space 色空間
色空間とは数値で色を指定し、表現できる色の範囲のことです。色空間にはRGB、CMYK、HSV、CIELABなどがあります。
Contrast コントラスト
コントラストとは、画像の明るい部分と暗い部分の差のことです。コントラストが高くなると明暗の差が大きくなり明るい部分や暗い部分がはっきりします。画像ははっきりとした明るい部分と暗い部分に分かれます。
Device profile デバイスプロファイル
色管理システム(CMS)で使用されるファイル。デバイスプロファイルにはスキャナ、コンピュータ画面、プリンターの特徴に関する情報が含まれています。デバイスプロファイルのフォーマット(Win95、Colorsync.など)はICC(インターナショナルカラーコンソーシアム)によって標準化されています。
DIP
Digital image processor(デジタルイメージプロセッサ)の略。スキャン中にリアルタイムで画像補正を行う機能でハードウェアに搭載されています。
Dither ディザ
複数の色の画素を組み合わせて違う色を表現する、または画素の量を変えてグレースケールの画像を疑似的に表現する手法。
Dithering ディザリング
プリントやディスプレイデバイスにおいて、画像の色数を削減したり、少ない色数で画像を作成、または編集する際に、周辺の異なる色のピクセルを混ぜて配置することで中間色を表現し、自然な見た目にすることができる手法。
DPI (dots per inch)
Dot Per Inchの略で1インチの幅の中にどれだけのドットを表現できるかを表します。
DSP – Digital signal processor
Digital Signal Processorの略でスキャン中に画像補正をリアルタイムに行う機能。
Dual 2D-adaptive enhancement
画像のフォアグラウンドとバックグラウンドを別々に補正する機能で処理は即実行されます。
Dynamic range ダイナミックレンジ
スキャナの品質を表す値。画像の中の明るい部分と暗い部分の明暗差の幅のこと。
Emulsion エマルジョン
アセテートフィルムにコーティングされている、銀粒子を含有する感光乳剤。写真を撮り、フィルムを現像した時に画像を造ります。
Equalizing エコライジング
全色、またはトーンを均等に分散する手法。
File format (image) ファイル形式(画像)
スキャンした画像を保存するフォーマット。ファイル形式に対応していると他のファイルから画像をそのファイルに張り付けたりインポートすることができます。よく使用されるファイル形式:TIFF (Tagged Image File Format)、BMP (Windows bitmap)、 JPEG (Joint Photograph Expert Group)、 FPX (FlashPix format).
Flip horizontal 左右反転
画像を左右反転させること。
Foreground フォアグラウンド
ラスターデータ(白黒、モノクロデータ)をスキャンした時のフォアグランドとはデータとして表現されている部分のことで、その他の部分はバックグラウンドと区別されます。通常、線画や形が黒のピクセルで表現されている部分をフォアグラウンドとし、白のピクセルで表現されている空間はバックグラウンドとされます。グレースケールのデータをスキャンした場合、バックグラウンドとはデータとして表現されるフォアグラウンドを囲んでいる一定レベルのグレ―ピクセルの領域のことを示します。
Gamma adjustment ガンマ調整
画像のトーンを明るくしたり、暗くしたりする調整。
Gamut ガモット
デバイスごとに表現できる色域は異なり、そのデバイスに固有の色域(カラースペース)をガモットと言います。ディスプレイで表現するカラーがプリンタのガモットの色域外にある場合、プリント出力はできません。
Gamut transformation ガモット変換
色管理システムの機能。プリント出力するときなど、プリンタの色域外の色をプリンタの色域内の色に変換する機能。
GCR
Gray component replacement(グレー成分置換)の略。 カラーフォトの色分解の設定で、グレー部分のシアン、マゼンタ、イエロー3色のインクを黒のインクに置き換えること。全体的にインクの使用料を抑えることができ、また画像によっては詳細部分がよりくっきりと表現されます。
Grayscale グレースケール
グレースケール
モノクロのフォト画像、またはスキャナの設定用語。画像を構成する256色グレートーンの色域のことを言います。
Highlights ハイライト
画像の一番明るい部分のことでスクリーン上やプリント時には白として表現されます。
Histogram ヒストグラム
ヒストグラムは輝度分布のことで画像のグレートーンやカラーの明るさをレベル別に分布したグラフです。グラフの縦軸はグレーやカラーのピクセルの数を表しています。
HLS
HLS色空間とは、色相(Hue)、輝度(Lightness/Luminance)彩度(Saturation)の3つの成分からなる色空間 のことです。
HSV
色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Value)の3つの組み合わせから成る色空間 のことです。
- 色相は色相環で表されている色
- 彩度は色の鮮やかさの尺度
- 明度は色の明るさ、暗さ
Hue 色相
色相とは具体的な色合いのことで、写真、スキャン、印刷で色のことを話す場合、赤、黄色、緑、シアン、青、マゼンタの6つの色相が特に重要になります。色相環上の色相であり、これら色相が全ての色を作り出します。
ICC
The International Color Consortium(インターナショナル・カラー・コンソーシアム)の略。
コンピュータやプリンター、モニター、デジタルカメラ、スキャナなどの電気機器上で一貫性のある色の管理を行うために設立された国際標準化団体。ICCでは標準デバイスプロファイルを開発し、その中にはそれぞれのデバイスがどのように色をレンダリングするかの情報が含まれています。このコンセプトはApple (Colorsync)、マイクロソフト (Windows95)、Sun (Solaris)、Silicon Graphics (Irix)によってサポートされています。
Image editor 画像編集
画像の色や詳細、倍率を変えたりするプログラムのこと。
Indexed color インデックスカラー
インデックスカラーとは、使用する色を決まった数だけ(最大256色など)あらかじめ選んで通し番号をつけておき、色の指定に番号を用いる色表現方式です。画像のそれぞれのピクセルには色の番号が保存されています。画像を呼び出すときにルックアップテーブルがインデックスを使用し、赤、緑、青のコンポーネントを呼び出し、ディスプレイに送ります。PCXやTIFFなどのようなグラフィックファイル形式の画像ファイルに使用されます。
Interpolation 補間
補間法を使用し、再サンプリングすることで 隣り合うピクセルの色の数値が極端に違う場合、全体の傾向から推測して、近似する色を補うこと。スキャナでは解像度が実際のCCD画素の数字を超えます。カメラからピクセルデータを受信し、新しい補間ピクセルがオリジナルのピクセル間に追加されます。追加されたピクセルはラインのエッジを強調します。
JPEG – Joint photographic expert group
Joint Photographic Expert Group の略。
画像を圧縮したファイルフォーマット。JPEGファイルはデータサイズを抑えることができますが他のフォーマットに比べ画像の品質に欠けます。
JPEG compression JPEG圧縮
Joint Photographic Experts Group Compressionの略。ファイルを圧縮して空き容量を増やす仕組み。画像の中で必要のないデータなどを省くことによって圧縮率を高めることができます。
Lossless compression ロスレス圧縮
データを失うことなくファイルを圧縮、解凍する方法。
Lossy compression 非可逆圧縮
圧縮率が高い圧縮方法ですが解凍後はデータが失われ、圧縮前のデータに復元できません。
LZW compression LZW圧縮
様々なファイルフォーマットで使用することができるロスレス圧縮方法。Lempel, Zev and Welchによって開発されました。
Midtones ミッドトーン
黒(シャドウ)と白(ハイライト)の中間にある画像の重要な部分
Negative ネガティブ
被写体の明暗や色が反転した画像がつくられる写真フィルムのこと。
.NET architecture .NET アーキテクチャ
.NET アーキテクチャはローカルネットワークを通してスキャニングを可能にするソリューションです。
- ネットワーク上でスキャナを共有することができる
- 他のコンピュータのスキャンフォルダにスキャン画像を保存することができる
.NETアーキテクチャは一貫した安全な工程でクライアントPCへのスキャンを可能にします。クライアントへのデータ転送を許可するように設定することでクライアントはローカルハードディスクをシェアしたり提示したりする必要はありません。
例:図面などをデジタル化し、アーカイビングを行いたい会社などが大量の図面をリプロショップに送り、リプロショップが直接お客様のファイルサーバーにスキャンtoファイルすることができます。お客様はデジタル化された図面を即確認することができます。
また.NETアーキテクチャを設定するとスキャナが遠くの場所に設置されていたとしても自分のPCワークステーションでスキャナをリモートでコントロールすることができます。同じLANに設定されているだけで一台のスキャナを会社内で簡単に共有することができます。
Noise ノイズ
画像データ上や出力画像上に見られるランダムな色を含む不要なピクセル。
Original オリジナル
スキャンする元の紙、ネガ、スライド、フィルムなど。
Palette パレット
画像に必要な色のセット
PICT
Macintosh用の画像用ファイル形式。
Pixels ピクセル
ピクセル(Pixel)という言葉は 「写真の要素」を意味する英語の「picture element」からの造語でスキャン画像の最小単位のことです。ピクセルは小さな正方形の最小要素でカラー、黒、白の色で満たされています。ピクセルの数値はそのエリアの輝度具合によりますがピクセルはモノクロの画像では1ビット、カラー、グレートーンの画像では複数のビット数になります。ピクセルの数によって解像度を表現します。解像度はpixcel per inch (ppi)、またはdots per inch (dpi)という単位で表現されます。
Pixels per inch (ppi)
pixels per inchの略で、1インチあたりのピクセル数。スキャナの解像度の単位としても使用されます。
PostScript
プリントテキスト、グラフィックス、スキャン画像のためにアドビシステムズによって開発されたコンピュータ言語のこと。PostScript (R)はベクターフォーマットでスキャンのビットマップ画像に対応します。
Raster file ラスターファイル
ラスター画像、ビットマップ画像とも呼ばれます。スキャナが読取った画像データをピクセル(ドット)の塊で表現します。高解像度のラスターファイルの横一行にはおよそ200から300のドットが含まれています。縦1インチにはおよそ200から300の行が含まれています。これらそれぞれのドットは位置情報などのデータを含み、ピクセルデータがそのままファイルサイズになるので、 高解像度であったり、画像が大きかったりすると、 ファイルサイズが大きくなります。
Resolution 解像度
1インチの中に含まれているピクセルの数がスキャナの解像度です。
通常1インチ内に含まれるピクセル数が多ければ多いほど画像をより詳細に表すことができ、保存した時の画像サイズも大きくなります。スキャナや画面、出力デバイスによって表示、またはキャプチャされた画像の精細さを定義します。
- スキャナの解像度はDPI (dots per inch)、またはPPI (pixcels per inch)という単位で表されます。解像度の数値が高ければよりスムーズなスキャン画像になります。例えば300DPIは1インチ四方90,000ピクセル含まれていることになります。
- 画面ディスプレイの解像度は通常72PPIです。追加の詳細は画面ディスプレイドライバによって破棄されます。
- 高画質のプリント出力を行うにはスキャンtoプリント時にスキャンの解像度が150dpi以上であることが必要です。
Resolution of a scanner スキャナの解像度
スキャナの解像度はDPI (dots per inch)、またはPPI (pixcels per inch)という単位で表されます。解像度の数値が高ければよりスムーズなスキャン画像になります。
RGB – Red, green, blue
赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の頭文字でこの3色は光の3原色と呼ばれています。コンピュータのモニターやスキャン画像ファイルの中でこれら3原色を混ぜることで様々な色を表現することができます。例えば赤と緑で黄色を 表現し、またそれぞれ同じ量の3色を混ぜるこでグレーを表現します。
RIP – Raster image processor
Raster Image Processorの頭文字。RIPはスキャン画像を、直接プリント出力が可能なカラーディザ画像(ハーフトーン)に変換するソフトウェアです。CMYKのインクを使っているデバイス(インクジェットプリンタなど)に出力する前に画像は一度リップ処理を行わなければなりません。
Rotate 画像回転
スキャンした画像を時計回り、または反時計回りに回転させること。
Runlength encoding ランレングス圧縮
データ圧縮アルゴリズムの一種でラスターやビットマップデータの連続して現れる符号を、繰り返しの回数を表す値に置き換える方式。この方式には圧縮の効率によって複数のバリエーションがあります。通常ランレングス圧縮で非圧縮ファイルのおよそ20%から25%を圧縮します。
Saturation 彩度
色の鮮やかさの尺度。彩度が高ければより鮮やかな色になります。モノクロ画像で0となり、無彩色軸から離れるにしたがって純色になります。色の純度は白色によって薄まります。赤は彩度最大の色です。ピンクは赤が薄まった色(低い彩度)です。
彩度はHSV(色相、彩度、明度)色空間に依存します。彩度は色相の濃度や鮮やかさを示します。彩度が高い色は彩度の低い同じ色に比べ濃度が高くなります。
Scale 倍率
縦横比を維持したまま画像のサイズを拡大したり、縮小したりします。
Scanner calibration スキャナキャリブレーション
スキャナが安定した色を保持し、プリンターに正しく対応するために行う調整プログラム。キャリブレーションを行うことでより高品質なスキャン画像を得ることができます。プリンターのトナー、インク、部品など交換した時、またはプリント出力の品質に問題があるときなどはキャリブレーションを実行してください。
Screen calibration スクリーンキャリブレーション
スキャンした画像やドキュメントをベストな状態で表示できるようにコンピュータの画面を調整するプログラム。このプログラムはインストール時に実行されますがコンピュータのスクリーンが正しく表示できないときなどにいつでも再実行できます。
SCSI (Small computer system interface)
Small Computer System Interface(スモールコンピュータシステムインタフェース、略してSCSI スカジー)は、周辺機器とコンピュータなどのハードウェア間のデータのやりとりを行うインタフェース規格の一つ。
SCSI card
プリント配線カードでスキャナに同梱。そのドライバーソフトウェアでコンピュータがスキャナと通信できます。カードはSCSI- II出力コネクタを使用することでASPIに対応します。
Shadow detail シャドウディテール
画像の暗い部分に含まれている詳細の量。 シャドウディテールは保持することが望ましいですが暗い部分にある詳細を引き出そうとシャドウの部分を明るくすると全体的な画像のコントラストのバランスを崩す可能性があります。スキャンした時点で画像の暗い部分に詳細が含まれていない場合、画像編集機能でその詳細を引き出すことはほぼ不可能です。
Shadow シャドウ
画像の中の一番暗い部分。スクリーンに表示されるときやプリント出力されたときは黒として表現されます。
Sharpness シャープネス
スキャン画像やスキャナの品質を表すときに使われる言葉。
sRGB
sRGBは標準色空間への追加のサポートとして米マイクロソフト(Microsoft)社と米ヒューレット・パッカード(Hewlett Packard)社が提案し、色空間の標準規格の一つとして国際電気標準会議(IEC)により1999年に標準化されました。この色空間は Windowsやディスプレイ、プリンター、デジタルカメラなどの 一般的なソフトウェア・ハードウェアに採用されています。
Stitching ステッチ
複数のCCDカメラを搭載した大判スキャナではカメラによるキャプチャがオーバーラップする部分を電子的な繋ぎ合わせによって調整します。スキャン開始時に行われる自動ステッチはそれぞれのカメラが正しい数のピクセルをキャプチャするように調整します。
Subtractive colors 減法混色の原色
色の三原色といわれるシアン(Cyan)・マゼンダ(Magenta)・イエロー(Yellow)
シアン、マゼンタ、イエローの「色の三原色」の混ぜ合わせによって出来上がる色の事を減法混色と言います。CとMを混ぜると青に、MとYを混ぜると赤に、YとCを混ぜると緑になり、また、三色すべてを混ぜ合わせると黒になります。これは理論上の話で、印刷インクでは、CMYすべてを混ぜても、褐色にしかなりません。カラー印刷の際には、ブラック(K)を加えて、CMYKの四色を使って色を表わすのが一般的です。
TIFF – Tagged image file format
Tagged Image File Formatの略。ラインアートやフォト画像に最もよく使用されるグラフィックファイル形式。
Tonal distribution 色調分布
画像内の明るさと暗さの色調を分布すること。スキャン中や画像編集中に暗い部分を明るくしたり、明るいところを暗くしたりと色調を再分布することができます。
Tone compression 色調圧縮
スキャニングや画像編集で使用される言葉。画像の中の広範囲にわたるトーンとカラーをプリンターで出力可能な範囲に圧縮すること。
Tone curves トーンカーブ
トーンカーブとはトーン(調子)を曲線を使って画像の明るさや明暗のコントラストを自由に調節するためのものです。カーブの左下の部分は写真の暗い部分を表し、右上に上昇するにしたがって明るい領域になります。写真の中間調の明るさもトーンカーブで調整することができます。また画面上で特定の部分の明るさを変更し、写真の他の部分の色を変更せずにトーンを調整することができます。
Tone トーン
色の調子を示す色調
True color トゥルーカラー
トゥルーカラーとは、コンピュータ上で表現できる色数を示す用語。光の三原色である赤・緑・青をそれぞれ8ビット(256段階)で表し、通常24ビットで色情報を表現します。
TWAIN
TWAIN(トウェイン)はスキャナやデジタルカメラなどからパーソナルコンピュータに画像を入力するための技術標準の一つ。
UCR – Under color removal 下色除去
Under Color Removal(下色除去)の略。カラー印刷で黒色部分から等量のCMYを取り除き、黒のインクに置き換える方法で下色除去と言います。トータルのインク量を減らすことを目的としています。
Vector drawing (vector file) ベクターファイル
画像を円や直線などのような解析幾何的な「図形」の集まりとして表現する表現形式でベクターファイルとも言います。CADシステムはラスター画像に比べ、高精度、少ないメモリサイズ、データファイルのサイズが小さいことからベクター画像を使用します。
Vectorization ベクトル化
ラスター画像(ビットマップ画像)をベクター画像に自動的に変換することでラスターベクター変換とも呼ばれます。
White level 白レベル
スキャンプログラムの設定の一つで、オリジナルの原稿のバックグランドが白であるべきなのに白でない場合など、白レベルを使用してバックグラウンドを白に調整することができます。
White point adjustment 白ポイント調整
画像のハイライトの部分の詳細の量を調整する設定。白ポイントを設定することで画像の中の最も明るい部分のデータはほぼゼロになります。
Zoom ズーム
ウィンドウの中で画像の表示を拡大したり縮小したりすること。ズームによって最終的なスキャン画像のサイズが変わるわけではありません。スクリーン上で画像の詳細を拡大して確認できる機能です。